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【箱枕その1】
箱枕は重い木枕に代わって詰め物枕と共に古くから使われており、歴史が長いだけに種類も数も多い。
角形の中型、小型の箱枕には、かどが角型や丸型のもの、二方向の面に溝又は凹線をつけたもの、三方向が凹になったものなどがある。
小型のものは携帯用、仮眠用、旅籠用に多く、これらにはくくり小枕はつけない。大型の角形枕には物入れの引出付がある1段引、2段引、3段引などがあり、貴重品入れとして家庭や長期の旅行時の物入れとした(道中枕など)。
家庭用ではくくり小枕付が多く、箱に紋様のついた紙や布を張って美しく仕上げた枕(はり枕)などもある。
多角形の枕は箱の両側面に角をつけた六角形が主で趣味の枕として作られたものか数は少ない。角形や安土形と比べ安定がよくない。
安土形(安土枕、朶枕、射朶枕)これまでの角形を上部から底部にかけて末広がりにして底面広くして安定をよくした枕で、家庭で使う箱枕の主流となった。
形が弓の射場の安土に似ていることからこの名がある。
これも当初は平底であったが次第に改良されて船底となり、頭部の動きも容易となった。
更に引出付や塗りや蒔絵にもさまざまな工夫が凝らされ美しいものがたくさん作られるようになった。
半丸形(半丸枕)、香枕(枕香炉、匂い枕)、入れ子枕(夢想枕、套枕)の3個組、5個組や坂枕(坂になった枕)などがある。
材質ではキリ、杉、ケヤキ、ヒノキ、カキ、などが多い。
また箱枕の生産がタンスや家具の生産地に多いのは、端材を有効利用したことによる。
【箱枕その2】
くくり小枕の材質では枕側は絹、綿が主で数は少ないが革製もある。
中材の詰め物ではもみがら、ソバがら、もみがらとソバがらを混合したものが多く、次いで茶葉、パンヤ、小豆、カイメン、紙、毛くずなどいろいろなものがある。
箱枕は安永5年(1776年)正月刊「艶本珠手箱」(北尾重政画)に画かれていることから前年の安永4年(1775年)には少数ながら使用されていたと言われている。
この頃の箱につけられた“くくり小枕”は平らな形が多い。
天明3年(1783年)の書では箱枕は他の従来の枕と共に一般的な枕として画かれており、天明5年(1785年)「会本色好之人式」(勝川春章画)では船底型の箱枕や横引出の箱枕が画かれている。
これらの箱枕の流行は花柳界から始り、時間を経て一般に普及したものと思われる。
明和の初め(1764年~)頃に京都祇園から始った女性の髪型で、燈籠鬢(透鬢)という燈籠の笠のように髪を大きく張出して髪の内側から透けて見えるようにした髪型が江戸に移って、安永3年~4年(1774~75年)に大流行となり、これが20年ほどの間つづいた。このような新しい髪型の流行が新しい箱枕を作り出した。
【箱枕その3】
【箱 枕】
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